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自著を斬る!(ふわくにゃ、の訂正)

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これは、1999年12月に出版された、私の処女作です。執筆をはじめたのが1997年頃だったので、結構時間がかかりました。

イラストは しおた まこ さん(TwitterやFacebookでつながってます)。カラーの口絵がとても綺麗です。


2011年現在、もっと進化しています




自著を斬る!(2008年9月23日)

   
「ふわ、くにゃ、すとん、操体法!」の発行は1999年です。中に掲載されている、住所、HP等は2006年現在、変更されている箇所がいくつかあります。例えば当事「貞山療術術院」でしたが、現在は「TEI-ZAN操体医科学研究所」になっています。住所も変わっています。

 「ふわ、くにゃ、すとん、操体法!」自著を斬る!(2004年)

HPでの発表にあたって

1999年にモダン出版から出版された、「ふわ、くにゃ、すとん!操体法」(当時は青木裕美著、小林完治監修)を5年経った今、改めて見直してみました。 操体を深く学ぶにつれて、色々な気づきがあり、改訂や、増補したい箇所がいくつか出てきました。
操体の創始者、橋本敬三先生が書かれた原点に戻り、橋本先生の側にいらっしゃった先輩方からのご指導もあり、今読むと『ちょっとこれは改訂しなければ』というところが何箇所も見つかってきたのです。

特に基本運動は、操体において「般若身経」(般若心経の「心」を「身」と、したもの)つまり、からだの使い方、動かし方の法則について
色々調べ学んだ結果、やはり改訂の必要があると思うようになりました。

基本運動(般若身経)は、時系列でみると、橋本敬三先生によって(創始者)も、少しずつ改訂されてきているのですが、書籍にはそれが全く
反映(改訂、補足)などがされていません。

なるほど、と思ったのは、橋本敬三先生の元にいらっしゃった先輩から聞いたお話で、

「先生の本には操法は2回~3回と書いてありますが、そうなんですか?」

「そんなこと、知らねェ」


「自然呼吸でいい」
「楽ときもちよさは違う」

これは、橋本先生が85歳を過ぎてからのお言葉で、つまり、
回数は2回~3回という決めつけでやらなくてもいい
息を吐きながら瞬間脱力しなくてもいい
感覚のききわけ(楽な動きと、きもちよさ、という感覚の区別)をせよ

ということを、晩年おっしゃっていたということです。

本を書いた当時は、本当に一生懸命書いたのですが(勿論、その時はベストを尽くしました)しかし、操体を深く学んでいくうちにやはり改訂が必要だということを常々考えてきました。

 
 現在、出版元に改訂版を出させていただけないか、という企画を出そうかと思っています。いくつか、気になる点を挙げてみましょう。

 

問題

まず、「楽な動き」と「快適感覚」が混同されて書かれています。この当時は私自身も、「楽な動き」と「快適感覚」の違いがあまり明確ではなかったのですが、この2つを混同してしまうと、通常の施術においても、書籍の読者に対しても、混乱を招くのではないか、と思ったからです。 現在ではどちらが「楽か辛いか」(動かしやすいか動かし難いか)という、「楽な動き」を選択する操法と、「この動き自体に、きもちよさがあるのかどうなのか、からだにききわける」という「快適感覚」をききわけていただく操法の区別がつきました。つまり、「ふわくにゃ」では「楽な動きをとおす」操体が主に書かれているのです。
 

  • 呼吸は自然呼吸でよい
  • 瞬間脱力でなくてもよい


基本運動について(般若身経) これに関しても、補足と書き直しが必要な箇所がいくつかあります。 本来、
「からだの使い方、動かし方のルール」として「重心移動の法則、重心安定の法則」をうたったものです。
何故、ルールが必要なのか? 人間のカラダには「規格」がありますから、使い方のルールもあるわけです。
どんなメリットがあるのでしょう?

運動、仕事の能率があがる(つまり、疲れにくい)

  • 可動域が広まる
  • 動作が美しい
  • などです


 

足は親指手は小指」というように、何か動作を行う場合の基本は足の親指の付け根に重心がかかり 、手は小指が運動力点、つまり動作の中心となります。

 

自然体とは? 「足を腰幅に開き」(基本は肩幅ではない)膝の力をほっ、とゆるめた状態と定義しているようです。 「前屈、後屈」の場合には「目線」という言葉が出てきますが、この言葉は橋本先生はおっしゃられていませんが(顔を上げる、顔から起こすとは書かれています)、顔を上げる、というのは、すなわち目線をつけるということなのではないでしょうか。それがいつしか「まず頭を起こしてから上体を起こす」というように変化していったのかもしれません。
試してみていただきたいのが、頭、または首を起こしただけで、上体を戻すのと、「顔」つまり目線も含む・・から起こすというのを比べると、感覚的に全くちがうはずです。

私自身、この時、「顔を上げる」と「頭から起こす」の違いがよくわかっていなかったようです。

(44頁)基本運動1 両腕水平上げ 基本運動全てに言えることですが、最初の自然体の定義を、橋本先生の著書や、様々な情報から考えると、 自然体:立位で、足は腰幅(肩幅ではない)、膝の力をほっ、と抜く、としたほうがよさそうです。

(48頁)基本運動3 前屈・後屈 これも「両足を腰幅よりやや広めに開いて」、というよりは、「腰幅に開いて」 ひざの力をほっとゆるめた、操体の基本運動における自然体からはじめるべきです。試してみると分かりますが、足を肩幅に開いたり、つま先を外に向けて膝の力を抜くと、まず、足の親指の付け根(足心)に体重はかかりません。踵か小指側側にかかってくるはずです。


その次が問題です。これは読者の皆様にお詫びしたいのですが、
『重心をゆっくり後へ移動しながら前屈』というのは、謝りです。足の重心よりも、
まずは、お尻を後に出すような感じで、となるべきです。試してみると分かるかもしれませんが、
膝をゆるめない(膝をぴん、と伸ばした)状態で是お尻を後に突き出すと、踵に体重がかかります。
かかとに体重をかける、ということに重点をおかず、前屈の際は、お尻を後に突き出すように、
と考えればいいでしょう。

訂正:前屈

1.膝を腰幅に開いて、膝のちからをほっ、と抜く。足は平行が基本(自然体)。膝の力を抜くと、足心(足の親指の付け根あたり)に体重がかかります。首の力は抜いて、お尻を後に突き出すように曲げてゆきます。呼吸は自然呼吸でかまいません。
2.無理しないで、膝はゆるめても構いません。
3.起き上がる時は、まず「目線」をで顔を起こすように。

訂正:後屈

● 前屈、後屈は一連の動きではなく、それぞれ「前屈は前屈」「後屈は後屈」と、捉えたほうがよさそうです。
 また、上体を起こす時には「顔から起こす」のではなく、「目線」で起こす、としたほうが良さそうです。
 顔を起こしてから上体を起こすと、辛い場合があります。
● 後屈
1.自然体で立つ。
2.掌は腰に当てても構わない。お腹を前方に突き出すように。呼吸は自然でかまいません。
3.上体を起こす時には、目線、もしくは「足は親指」の親指の付け根を意識して起こす。

(50頁)基本運動4 左右倒し
● これは、「左右側屈」としたいと思います。 (右側屈の場合)
1.自然体で立ちます。
1.自然呼吸で上体を右に倒してゆきます。体重が逆側の左足にかかり、全身の動きにともなって、右の踵が浮いてきます。
(この時、体重がかかっている左足の裏は床についているように)。また、書籍では「倒せるところまで倒したら」、と
 書いてありますが、そこまでやる必要はありません。ストレッチではないですから。

(51頁) 基本運動5 左右ねじり

これは、左右捻転、としたいと思います。勿論、自然呼吸で。イラストでは手を胸の高さまで上げていますが、
肩はゆるめて自然体で構いません。 (右側に捻転する場合)

1.捻転の場合、捻転するほうの足、つまり顔の向く方向の足に重心がかかります。自然体で、右側に捻転すると、
 右足に体重がかかり(この時、足の裏は浮かないこと)、左の踵は浮いてきます。

2.書籍では「ねじりきったら」と書いてありますが、ねじりきるまでやる必要はありません。
 膝を腰幅、つま先と踵を平行にして、膝の力を緩めると、「ねじりきる」まで動けません。

(53頁)覚えておきたい「重心移動の法則」 腰を前にかがめるときは(前屈)体重は「踵」ではありません。
 まずは、お尻を後に引く感じ、起こす時のほうが大切です。目線で、顔から起こすように」 後屈の場合もまず、
 お腹が前に突き出る感じ。上体を起こす時は、目線から。

(118頁)膝を伸ばす

● ここでは、操者が受ける人の横に位置していますが、本来、膝の伸展(膝を伸ばす)場合、
 操者は横にいるべきではないのです。これは、先輩師匠からも指摘された事項ですが、膝を伸ばす操法というのは、
 結構難しいものなのですね。これも改訂の余地十分あり。

 

まだまだ。改訂します。 畠山裕美